品貧生活研究所

目標︰2023年3月末、街中に古本屋開業。小ナリワイ実戦研究中。汐入連合体育振興会副会長。横須賀市(神奈川県)⇔旭市(千葉県)の二拠点生活中。

「突っ張ってんじゃねぇぞ、チンピラ」

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『チンピラ』青山真治という映画がある。大沢たかおとダンカンの出ている、1996年の12月の映画だ。かっこいいんだな、これが。

【福岡たい】

劇中のヤクザの親分が、福岡の人で、初見時劇場の席で、なんやろ、「おっ」っち、ムカっち、頭にきて前の席を蹴りそうになった。けれども、後日、何度も擦り切れる位にVHSで観ていると、だんだんと愛らしくなる、博多弁。

【おいでなすった大東京】

地方より主人公は東京にやって来る。東京にやって来る奴らはみんな、地方出身さ。上京して間も無い僕の不安と主人公のそれが重なる。不安や痛みの重なり合いはケアとなると、僕は思う。
大きく、強く。

山の手線内側以外は全て、地方さ。僕にはそんな階級意識(笑)あるかな。だから、恵比寿に住んでたりしちゃったりして。何だかんだ、僕は東京という特殊区域の異常性と過剰さ、スクラップ&ビルドが好きで、あのドブの匂いを共有している。

【青春の慟哭】

映画には青春が焼かれている
フィルム時代の直喩として
今はどうだろう
我々のデータは
想い出の画は
このスマホの
何処に焼き付けられているのだ

【青年の成長神話】 

主人公は成長する。人と交わり、殴り合い、働き、笑い合って、女を抱き、再び殴り合い、人から離れる。一周して主人公の立っている地平は、振り出しの場所と同じだ。

《フリダシニモドッテクダサイ》

人生ゲームの司会者は言う

でも、青年はこれまでの青年とは違う人間になっている。少年の面影を棄て去った、違う自分になっていて、誰が見てもそう、そういう顔になっている。

ストーリーとは成長なのだ。

少年ジャンプに書いてある。

【ラストシーンが全てである】

ラストシーンで、寺島進率いるヤクザと、大沢たかお一人になったチンピラが対峙する。

こちらは一人だ。

あちらは複数。

僕はこういう、構図が堪らなく好きなのだ。

一人でしか、持ち得ない、矜持。
つるんでいては、たどり着けない地平。
それが、僕は欲しい。
そこに、僕は立ちたい。
負けたくない気持ち。
その強い心と魂。

ラストシーンだ。

「あれ?」

知っている場所だぞ…
この螺旋階段
きんじょかよ!

【知らない場所に行きたい心】

当時、20歳の頃に住んでいた街が出てきて、ビックリマン。醒めるぜ。エンドロールは見ないで、席を離れる。ここにはもう居たくない。

半年後僕はその街を離れる。

【結論】

僕はまだまだチンピラであり続ける。

ちょっと、今日は、矜持が、あるんだなこれが〜

「なーんて、ウ・ソ♪」

ヒロインの、眼が好きである。
大沢の眼も好きである。
剥き出しの無垢なむき身な眼を僕は愛してやまない。

⚠写真は恵比寿の自販機に貼ってあったもの。なんか、チンピラ的だったので。