品貧生活研究所

目標︰街中に古本屋開業。小ナリワイ実戦研究中。汐入連合体育振興会副会長。横須賀市(神奈川県)⇔旭市(千葉県)の二拠点生活中。

190523

『不在の代償』

「フチちゃん。世界はでっけ〜どー」。耳から離れないフレーズ。目から消えない記憶。意識から飛ばない日付。ちょうど10年前だ。「師が死んだ」。そして、当時の僕は、その事実から目を背けるように、その死を大袈裟に楽しんだ。そのオーバーリアクションに怒りを露わに去ってゆく友もあった。パフォーマンスがバレたのだろうか。鈍感もしくは寛容な友は残った。だが、そして、今10年、僕以外には誰もいない。悲しい時に笑い、楽しい時に黙る。おかしい人間の滑稽とペーソスがその10年に見て取れる。世界はでかい。そうですね。それは認めます。想います。ただし、認め、想いますが、きっと僕はもう、あなたとは会わない。あなたは消えないし、あなたのことは忘れない。それは確かだ。見えないけれどもあなたは居る。僕と共にか、世界の何処かに。あなたが、ドーナッツの穴ならば、俺が本体だ。あなたは、俺の穴であり、あなたが本体を司る。要するに、あなたは必要なのだ。