品貧生活研究所

目標︰2023年3月末、街中に古本屋開業。小ナリワイ実戦研究中。汐入連合体育振興会副会長。横須賀市(神奈川県)⇔旭市(千葉県)の二拠点生活中。

「もっと、光を!」

どうも。

区切りはどうですか?

あなたは、つける方ですか?

きっかけとか、「これを、機会」にとか。
不可分なものを無理には分けたくないと、分けなくてよいと自分に言い聞かせて、センテンスを区切ります。

【閉ざされた窓】

「はい。目を瞑って想像して下さい。あなたの、家の中には封鎖された、窓があります。廊下の奥の、暗がりに、長い間、内側から閉ざされた窓があります。いつ、誰が、何の目的でその杭を打ったのかは分かりません。でも、誰かがその杭を打ったことは確かです。そして、今、光が入らないことも確かです。あなたなら、どうしたいですか?」

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【窓の無い部屋】

ちょうど10年前、築地の場外市場内に住んでいました。一階は乾物屋、二階はカフェ、その四階に住んでいました。銀座まで歩いて10分、市場まで歩いて1分。歌舞伎座が壊される直前の冬で、名残惜しそうにスケッチしているご老人の姿を、今も覚えています。市場で、朝1時、2時から働く大人たちの姿、朝3時の誰もいない銀座の歩行者天国を覚えています。

4階の僕の部屋には「窓」がありませんでした。部屋は2畳ほどのフローリングと、トイレとバスが一階になったもの、靴箱、小さな玄関があるだけの、物置のような場所でした。キッチンや換気扇はありません。家賃は34,000円。隣の部屋は倍以上の広さで、家賃も倍でした。ただ、窓はあります。

マンションの廊下にも窓はないため、玄関のドアの隙間から、ドアを縁どるように入る蛍光灯の漏れが、唯一の外界からの光でした。なんでそんな部屋に引っ越したのか、もう、覚えていません。夜中、誰もいない銀ブラを済ませ、マンションに戻ります。通りからマンションを見上げると、大きな5㍍位はあるマグロの看板が、壁に、縦に貼られています。マグロが上に昇っている絵です。そのちょうど、マグロの目の位置が僕の部屋でした。

「光が入りませんが、本当に大丈夫ですか?」

「はい。大丈夫です。なぜなら、僕がその部屋を選んだのですから。」

〜〜〜

120日後、手の痺れが止まらず、僕は、部屋を出ていきました。なぜなら、毎日のり弁当を食べていたからです。

【窓の存在に気がつくのは他者である】

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閉ざされた窓の存在に、その内側にいる人間は気づかない。なぜなら、その人間は暗闇の中にいるから。光の存在を知らないから。窓という可能性を、知らないから。

「だから、あなたが閉ざされた、他者の窓の存在に気がついた時は、そのことを知らせてほしい。あなたが外側から窓を開けることは出来ないし、そこまではしなくて良いから。そっと、外側から窓をノックしてあげるだけでもいい。声をかけてあげるだけでいい。ここにあなたの窓がありますよ、と。内側から応答はないかもしれないが、あなたは、十分に責務を果たしたことになります。運が良ければ、内側の人が窓を暗闇の中、手探りに探し出し、その人自身の力で壁を破ることができるでしょう。」

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要するに、窓を開けたという修繕レポートです。

また。