品貧生活研究所

神奈川県横須賀市汐入町の谷戸(自動車の入れない階段を200段登る)における、「品」と「貧」の共存を目指す生活を研究し、その成果を報告する在野機関。研究所にカフェの併設を目論む。

『働くことの哲学』:第1章:うらやましさ

【昔の人、アリストテレスさんの意見】

“なにしろ、商人とは悪名高いいかさま師なのだ。“

引用『働くことの哲学』ラース・スヴェンセンp37より

古代ギリシアにおける労働は、一般的な見解として、いやしいもので、忌避すべきものであると見られる(実際のところ反対意見もあるようで、証拠として、例えば、職人のコンテストがあり、勝者には王冠が授与されたり、墓に自分の仕事を誇る文章を彫ったりなど。)

でも、

「労働は奴隷がやっとけ」

これが、プラトン、アリストテレスの、古代ギリシアの「公式」見解とみなされる。

僕も中学校で、そう習った。
昔々は、「奴隷」がいて、貴族や金持ちのために働いていたのだと。漠然と、イメージとしてね。

アリストテレスが言うには、人生の真の目標は、「徳の育成」である。それには時間と労力がたくさんかかるから、働いている暇はないのだと。

“アリストテレスの見るところ、私たちの人生のいっさいのポイントは、幸福に行きつけるかどうかにかかっており、このばあいの幸福とは「よく生きること」と同義だ。“p37、38より

それ自体で目的となりうる唯一のものが「幸福」である。このほかの全ての行為は、いっさいがっさい、「幸福」になるための手段である。商人は、本当の目的である「幸福」、にいたるための手段である利潤追求を、目的と混同しているから、愚かで賎しい。これがアリストテレスの見解だ。


【平成最後のお年玉】

2019年の正月、世間では洋服屋さんの社長が金をばら撒き、賛否両論ある。

「金で幸福に、なれるか?」
「金稼ぎはいやしいのか?」
「金を得るための労働は人を幸福にしないのか?」

金、金、金!!!…


【金、自問答】

僕:金のある人が、うらやましい。

Q:「金があれば悩まない?」

僕:金があっても、悩みはあったよ。でも、今は金がなくて悩んでる。

Q:「金が、あれば幸福?」
 
僕:あれば、不安は消える。家から一歩出れるよ。電車に乗れる。カフェに行ける。車に乗れる。牛丼が喰える。人に会える。酒が飲める。女が抱ける。

Q:「金がある人、楽しそうじゃない?」

僕:う〜ん。うらやましさ。うらめしや。