品貧生活研究所

目標︰2023年3月末、街中に古本屋開業。小ナリワイ実戦研究中。汐入連合体育振興会副会長。横須賀市(神奈川県)⇔旭市(千葉県)の二拠点生活中。

あるおじいさんの話

今年の春先に出会ったおじいさんの話なんですけど、ちょうどそのころ、仕事辞めたばっかりで、暇してて、時間がたくさんあって、でもあんまし金は使えねぇなって。で、駅前にあるサポセン言うか、ボランティアセンターみたいなところに無料でWi-Fiとか飛んでて、机も椅子も電源も(電源はグレーかな?)タダなんで、入り浸ってたんですけど、そこで会ったおじいさんなんですね。どんな人かと言うと、身長高くて180くらいあったかな、77くらいの、勿論白髪の、元新聞記者の爺さんなんですけど、とにかく元気で、活動的で、そういないよなって爺さんで、若々しい感じで。で、何やってんのっていうと、横須賀のニュースをフェイスブックで配信している人で、自分で現場に赴いて取材して、それを記事にして発表してるんですね。横須賀の祭りとか、行政の話とか、店とか。それをボランティアいうか、自分のライフワークにされている方で。「僕は今から取材だよ」が彼の口癖で、ご年配の方が自分のことを「僕」と呼称するのが、珍しいなと思っていたんですけど、すごく似合うんですよ、「僕」が、彼には。紳士としての。で、その方も(ご定年されていますから)僕と同じくらい時間はあるので、よく、二人でお話をしていました。向こうも、こっちも世代が倍以上違うからか、話が新鮮でして、政治の話から、横須賀の歴史の話やら、街の様子から、横須賀を元気にしようって頑張ってる若者たちの話やら、特に僕の生まれる前の時代の話を興味深く聞いていました。例えば、バブルの頃の話で覚えていることは、当時やっぱり景気がいいってんで、毎晩、新橋〜横須賀をタクシーで25000円かけて移動してたって💦時代だな〜って、まさにジェネレーションギャップですよ。んで、お会いして数ヶ月間は、三日に二日は顔合わせて、お話させていただいてたんですけど、この半年は、月に一度くらいしかお会いはしてなくて、でもいつも駅前のサポセンの窓側に座ってたんで、背中はちょこちょこ見てたんですけれども。今日もいるな、相変わらず元気そうに昼寝してんなって(笑)んでですね、彼はですね、僕と会うたび、僕を褒めてくれてたんですよ。「君のような若者が(相対的若者)、横須賀にいるのは頼もしい」と。人口が40万切った横須賀事情も念頭にあっての言葉だと思うんですけども、それが嬉しかったですね、毎度毎度。ある種、無根拠な言葉なんですけど。だって、根拠は、「若さ」と「ここ(横須賀にいること)」という状態を指していますから。でも、そこなんですよ、味噌は。だって褒めるって、例えば、かけっこで1番になるとか、テストで100点とるとか、根拠を前提にしていると思うんですよ、普通。でも、彼は僕を条件無しに褒めてくれたんですよ。して、存在すること、生きることはすべからく無条件、無根拠に肯定されるべしとの、飛躍かもしれないですけど、勝手なレシーヴですけど、僕は勇気として受け取ったわけです。勿論、努力して頑張って、結果を出して褒められてこそ、人は成長するということは厳然として有りますし、否定しませんが、その前提として、無根拠な「生の肯定」は必要だと僕は思い、信じますし、信じたい。彼は僕に、「OK」と、「グー(グッド)」をくれました、タダで、無理なく、心からの善意で(きっと本人は善意とは思ってなかったでしょうし、善意とは、受けてが決めることであり、かつ発信者は無意識に、発信者とは無関係に生成されるものだと思います)。だから、僕は彼から、この「OK」と「グー」をもらいます。真似します。とりあえず、若さを褒め、ここに君がいることを無条件に讃えます。そういうのが、「大人」の役割だと僕は感じました。ほんとに、彼は青年のような若さと大人として役割をナチュラルに体現した方でした。これは最後まで秘密にしてましたが、僕の死んだじいちゃんと、たまたま同姓同名の、横須賀の僕のじいちゃんでした。彼から何か僕は引き継ぎたいなと思います。