汐入谷戸品貧(ヒンヒン)生活研究所

神奈川県横須賀市汐入町の谷戸(自動車の入れない階段を200段登る)における、「品」と「貧」の共存を目指す生活を研究し、その成果を報告する在野機関。研究所にカフェの併設を目論む。

ナリワイ起こし イッパツ先生 サラバ 契約解除編

イッパツ曰く「契約を減らしていこう」

私たちはたくさんの契約を交わして生活をしている。
多くは生命を維持するためのものだ。
水道・電気・ガスなどのライフライン。
生命保険・自賠責保険、自分ではない誰かの命のため。

有料がほとんどだが、無料のものもある。

フリーWi-Fiとか。

タダほど高いものは無いのはまた別の話。

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今僕が契約を結んでいるものを列挙してみる。

電気
水道
ガス
自賠責保険
バイク保険
任意保険
スポーツ保険
火災保険
スマホ
ガラケー
インターネット
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厳密には判子を押すような、一般的な契約とは言えないものもあるが、定期的に金が出ていくという視点でピックアップした。後半部分は、期間が終わればそれまでではあるが、継続し続ける限りそれは契約の持つ縛りである。

 そう、契約は我々を縛ることで我々を守ってくれる。
弱い、我々を。不自由にすることで。

 

 依存。

 

 じゃあどうすりゃいいの

→強くなればいいのだ。
自分を自分で守れるくらいに。
それは自由への道だ。(←byサルトル)
自分が強くなればより自由になれる。

 

イッパツ先生は、その道として「田舎への移住」とそこでの「自給(田んぼ)」を提示する。自分で喰いものを作れるパワー。スーパーマーケットに頼らない生き方。

 いつだって壇上者の言葉は強く響く。
たしかに中学校の生徒会長は3人とも、みんな立派に見えた。壇上に立つという覚悟に、僕は弱いのだ。発話者は輝く。内容は二の次でそこに熱い想いがあれば、なお。

 

(別に、言葉に詰まって押し黙っても大丈夫。せせら笑うやつがいたって、少なくとも僕は発話者の言葉を待つ。レジメを震える手で持ち、うわずる声でかすれる小さな声が、こころ打つ。大きな声の淀みなさだけが幅はきかねんだよ。)

 

イッパツ先生の教えてくれる生き方は魅力的で現実的で経済的で、僕にとっては、非の打ち所がない。強固なシステムを構築している。生きざまがやっぱり、だてではない。ナチュラルだし。だから、イッパツ先生に擦り寄って、頼りにして、依存してしまう自分がいる。だせえ、だせえ。

 

 四方田犬彦の『先生とわたし』という本がある。
師を自分で設定すると、いずれ師を越えて、超克しようとする機能が人間にはあるのだ、それは時に辛く、後悔と惜別の念を伴うことなのだ。しかし、それは通るべき道なのだ、そういう覚悟を持て、耐える強さを自分の中に持てと、僕はこの本から学んだ。

 

 イッパツ先生の凄いところは、適度に依存させて、時が来れば突き放すという、自分の役割を自覚している点にある。そういう観点では、イッパツは一般的な先生という人種の持つ、ほしいままに振る舞うという、厚顔さを持っていない。少しはあるだろうが、それが自分の顔にへばりつくたびに、田んぼに出て、顔を日焼けさせ、古い皮を削ぎ落そうとする。

 

 だから、僕はイッパツ先生を超克しようとは思わない。

 

 『男よ行け 男よ勝て 

俺はお前に負けないが 

お前も俺に負けるなよ』*

 

 一人一人自分との闘いです。

 

 膳共闘世代で生こうぜ。米だけに。

同じ20世紀生まれだからよ、同期じゃん。

 

ワンチャン、グッドバイ、しばらく。

 

*エレファントカシマシ『男は行く』より引用