汐入谷戸品貧(ヒンヒン)生活研究所

神奈川県横須賀市汐入町の谷戸(自動車の入れない階段を200段登る)における、「品」と「貧」の共存を目指す生活を研究し、その成果を報告する在野機関。研究所にカフェの併設を目論む。

『ぼくたちは習慣で、できている。』 佐々木典士 感想

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↑1,200円+税で、300P超え。前作(1,000円+税)同様。本、好きなんだな。

 

 

2年と3週間続けた禁煙の習慣を破ったのは先日のこと。

数日吸って、再度禁煙に入ったが、大丈夫だろうか。

 

スマホ断ちは約3か月。

今日、イオンモバイルでSIMを買い、断念。

 

ジムも、先月は2回、今月はまだ0回。

半年も続きそうもない。

 

『自分が決めたやるべき習慣ができないと、自己否定感や不安が生まれる。そして意志力が失われるので、なおさら次の課題に取り組めなくなるという悪循環にハマってしまう。』

*引用『ぼくたちは習慣で、できている。』佐々木典士 P43(「不安が意志力を減らす」)より。以下『』*は同書よりの引用。

 

そう。悪循環。なんで?

 

『心理学者のバリー・シュワルツは、人を2つのタイプに分けた。

「今聞いているラジオで満足する人」と「次々とチャンネルを変えて満足できるものを探すタイプの人」。』

*P298(「自分が意識高いだけ?」)

『ぼくは完全に後者のタイプなのだろうと思う。完璧主義者は満足できるものを見つければ喜びを感じるが、そのために払う心理的、物理的な代償は大きい。目標を最大限に追及すると、本人の幸福なんてそっちのけになったりする。

 ぼくは習慣を実践できないとすぐに落ち込んでしまうが、これも同じだと思う。こんな風にすぐに落ち込んでしまう人は、自分に対する期待感が高い人とも言える。』

*P299(「自分だけが意識高いだけ?」)

 

己に対し期するものの低い方が幸せには近かかろう。

己に対し期さねば生きていけぬ個もあり、それは苦しかろう。

 

苦しいがゆえに「こんな」本を読む。

 

『神経学者のヴォルフラム・シュルツは猿にさまざまな報酬を与えて実験をした。猿の舌にフルーツジュースを1滴垂らすと、ドーパミンが集中する線条体が急激に発火した。

 しかし、ジュースを与える前に電球などでサインを見せるようにすると、ドーパミンはジュースではなく、電球の明かりに反応するようになった。行為自体ではなく、その「予兆」にドーパミンが反応するようになったということだ。

  

 これは人でも同じで、いろんな例にあてはまると思う。

 LINEやSNSで興奮するのはメッセージの内容を確かめている時ではなく、アプリ上に赤い印の通知が来た時ではないだろうか?』

*P53(「ドーパミンが悪さをする」)

 

「成長」や「変化」を求め、自己を啓発させるべく、現状に満足できる才能のない、カワイソウな、凡人(私)は、イオンモールの本屋で、読むだけでそう(私を)させてくれるであろう本の表紙を眺め、その本を読み終え変化した自分の(ありもしない)2時間後を夢見つつレジに並ぶ。

 

その瞬間にこそ、無駄なドーパミンが流れ出ているのだ。

 

本を読み、「意識」なんざを変えたところで、人の習慣はそんなに簡単には変わりませんよ、

ということが、この本を読んでわかった。

 

だからかな、

 

『The Last Self-Heip』

*表紙より

 

「俺は意志が弱いから」なんてセリフは言っちゃいけないよってさ。

意志に頼らずに、日々の暮らしの中の小さな小さな工夫の集積なのだ。

 

以下、3章「習慣を身につけるための50のステップ」より、3選。

 

STEP15 「やめたい習慣はハードルを上げる」P156 

ピスタチオ理論・・・*『やめたい習慣があったら、何かこのピスタチオの殻のように使えるものはないかと探し、とにかくハードルを上げることが重要だ。』

 

STEP17 「チャンクダウンする」P161

*『チャンクというのは、塊のこと。』

『先に進むための秘訣は、まず始めること。まず始めるための秘訣は、複雑で圧倒する仕事を、扱いやすい小さな仕事に分解して、最初のひとつを始めることだ。―マーク・トウェイン』

 

STEP36 「積極的な行動で休む」p230、231

*『「コーピングリスト」を用意する

 充実していても、何となく物悲しいような時はやってくるものだ。そんな時には自分がこれをやったら気持ちが変わるということをたくさん用意しておくのがいい。お気に入りの方法でストレスを意図的に対処していく。方法のリストを「コーピングリスト」という。

 ぼくにとっては、散歩したり、木や土など、自然に触れること。焚き火をすること。車を運転すること。映画館で映画を見ること。などがそれにあたる。』

 

 本文にはある作家の習慣に関する記述がたびたび散見できる。

自分の好きな作家を胸を張って言えるのは凄いことだと僕は思う。

読書は、けっこうパーソナルでけっこう「隠」キャラな行為だと思うから。

 

その他本文には多くの、佐々木さんの「好き」な言葉が溢れていて、

本は独りではできないんだなと、学ぶ。

言葉は死んでも生きるねんな。

 

 4章「ぼくたちは習慣で、できている。」の、

・「生きることと成長が結びついていた時代」P304,305

・「走りながら考え、考えながら走る」p325,326

は、是非本で直接読んで欲しい。

 

『人はどこまでいっても愚かしい、だからこそ愛すべきところがあるのだから。』

 *p321