汐入谷戸品貧(ヒンヒン)生活研究所

神奈川県横須賀市汐入町の谷戸(自動車の入れない階段を200段登る)における、「品」と「貧」の共存を目指す生活を研究し、その成果を報告する在野機関。研究所にカフェの併設を目論む。

読書レポート:『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』山崎亮 中央公論新社 2012年

↓p79、80 精算しない生き方 より引用

 コミュニティにおける人間関係にはほとんどの場合お金が発生しない。誰かに何かをしてもらうと「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える。と同時に、「あの人には世話になったから、今度は何かでお返ししなくちゃ」という気持ちが残る。この気持ちが、世話をした人と世話になった人をつなげ続けることになるのだろう。
 世話になった人が後日、結構な「お返し」をすると、今度は逆に世話をした人が感謝することになる。「自分が世話した以上のお返しをもらった。今度はこちらが何かできることでお返ししなくちゃ」と感じる。いわば、いつまでも「お釣り」が残る関係だ。その結果、つながりが持続されることになる。
 これをお金で処理し始めるとつながりはそのつど切れていくことになる。「世話をしてもらったので3000円支払います」ということになると、それで関係をいったん切ることになる。場合によっては、「金で解決する」ということが、「あなたとは今後つながっておきたくはないのです」というメッセージになることすらある。
 その意味では、現金を介さない関係を多様に持っておくことがつながりを豊かに持った人生をつくることになるわけで、コミュニティはまさにこの種のつながりをいろんな方向に持った人たちの集まりだといえよう。

 

↓俺は友だちが欲しいんだろうな。

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