品貧生活研究所

神奈川県横須賀市汐入町の谷戸(自動車の入れない階段を200段登る)における、「品」と「貧」の共存を目指す生活を研究し、その成果を報告する在野機関。研究所にカフェの併設を目論む。

読書レポート

『働くことの哲学』:第1章:パンを焼く

じっさい、いわゆる「賤しい」職業は、都市国家でよく言われないどころか、一般にひどく軽んじられている。(中略) この仕事に就く者のなかにはひがな一日火の番をさせられる者もいる。その結果、身体が疲れきるだけでなく、心のほうもすっかり無気力になっ…

『社会の抜け道』古市憲寿 國分功一朗

國分 自分の本に引き付けていうけど、俺は二〇世紀の消費社会のシステムにはやはり批判的。消費と不満足の悪循環をつくり出すことで大量にものを売るっていうのが消費社会の定義だけど、この、買って捨てて繰り返すシステムというのは続いていかないだろうし…

『働くことの哲学』:第1章:棚橋弘至の情熱大陸

ギリシア人たちは、さまざまな種類の労働を、それがどの程度の肉体的犠牲を強いるかという観点で分類するようになる。当然、もっとも身体的な拘束をもたらす労働がもっとも卑しむべき労働とみなされる。p34 昨日、情熱大陸を観た。新日本プロレスの棚橋弘至…

『半農半Xという生き方』塩見直紀:レポート後編

私には大きな夢がある。それは、「自己探求」の観点からまちづくりができないかということだ。いわば「人生探求都市(Vision Quest City)」の構想である。p169 作者の塩見さんは人の応援を自分の役割だと考えている。 私の「半農半X」のゴールは、多くの人…

『奇跡の本屋をつくりたい』

コミュニティ本屋 本屋は単に本を売る場所ではない。人が集まるコミュニティ・スペースであり、身近な公共空間でもある。人が集まるためにも本屋を作る必要がある。だから、できればカフェの併設を考えたい。p147 「きんじょ」に↑こういう古本屋がある。 文…

『デリヘルドライバー』東良美季

貴賤 線と色の二元論的な対立の歴史がある。 文明の中と、個人の中に。 「色」への興味を否定して、「線」だけで生きてやろうと思っていた。しかし、「やろう」と構えていた時点で無理と嘘が在ることに気づいていた。気づいていた、無謀な試みだとは、分かっ…

『半農半Xという生き方』塩見直紀:レポート前編

F3とF1を教わる F1レースは知っている。 「フーンッー!」(音速) F3レースは知らなんだ。 「へーえ~」 Jリーグみたいな感じか。 F3の元レーサーの隊長から「F1種」というのを教わった。 なんかいろいろと問題があるようだ。 そもそも、タネに種類があ…

『ナナメの夕暮れ』若林正恭 感想

若林正恭というヒント ずっと、TBSラジオを聞いてきた。 ある年を除いて。 その年、僕はTBSラジオの入らない地方にいた。 radikoの無い時代。 その地方で僕は「ダメ」になり、今の僕に繋がる。 どんどん、日に日に、目に見えて「ダメ」になっていく、後退戦…

『働くことの哲学』:第1章:化ケモノ青年と『仕事と日々』

神々もひとの子らも、生来モンスズメ蜂のように仕事をしないで暮らす輩には、ひどく立腹する。*1 スズメ蜂って、雄蜂は全く働かず、雌蜂が働き蜂となるそうだ。 仕事はちっとも恥ではない、怠惰こそ恥だ。*1 労働は以下の、A対Bの闘いである。 A:労働は…

『働くことの哲学』:序編

『「哲学の仕事は(中略)ほんらいは、むしろ人間そのものについての仕事だ。人間の自己理解。どのように事物を見るか。(そして、事物になにを望んでいるのか)」。思うに、これはきわめて正鵠を射ている。そうした自己省察が「外部から調達される」ことな…

マスター課題図書『夜と霧』

『「苦悩という情動は、それについて明晰判明に表象したとたん、苦悩であることをやめる」』(注1) ナチス時代の収容所生活のお話。 以下【『』p】はすべて『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル 新版 池田香代子訳よりの引用。 マスターから借りた本に…

発達障害という生き方

『繰り返し述べているように、生存は全てに優先します。逃げてもいいし休んでもいいのです』 引用:『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』借金玉 2018年KADOKAWA p217より 1000日前、駅前のロータリー、日曜日の夕暮れでした。 大切な人と…

エンターテイナー

『この世には、存在しているだけで価値がある人間がいる。 自分がそうじゃない人間だという事は、ずっと前から知っていた。この世にあるすべてのエンターテインメントは、そうじゃなかった人間達が生み出した存在証明だ。』 ↑引用『オカンといっしょ』ツチヤ…

『ぼくたちは習慣で、できている。』 佐々木典士 感想

↑1,200円+税で、300P超え。前作(1,000円+税)同様。本、好きなんだな。 2年と3週間続けた禁煙の習慣を破ったのは先日のこと。 数日吸って、再度禁煙に入ったが、大丈夫だろうか。 スマホ断ちは約3か月。 今日、イオンモバイルでSIMを買い、断念。 ジムも…

使えない男。

「そうか、西園寺、お前もけっこう大変だな。オレは金は無いが、時間ならある。話だったらいつでも聞いてやるし、酒が飲みたければ、いつでもつきあってやるぞ」 『稼がない男。』西園寺マキエ(同文舘出版)p41より引用 金、金、金。 金の話が大好きだ。 街…

『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』山崎亮 

↓p79、80 精算しない生き方 より引用 コミュニティにおける人間関係にはほとんどの場合お金が発生しない。誰かに何かをしてもらうと「ありがとう」という感謝の気持ちを伝える。と同時に、「あの人には世話になったから、今度は何かでお返ししなくちゃ」とい…

『思いつき無職生活 職なしガールの残念だけど悪くない日々』いけだいけみ 

以下の引用は4コマ漫画より。 コマ外は5コマ目のような役割で、次の4コマ漫画へのつなぎの意味もある。 主人公は友だちに語っている。 p114 やっとわかった① 主人公の台詞より 1コマ目 「私さあ目的もなくなんとなく仕事辞めたけど」「やっと自分がどうした…

未来食堂に行って、見た

読書レポート『未来食堂ができるまで』小林せかい 小学館 2016年 中央のカフェの若旦那に本をもらった。読んで、未来食堂に行ってみた。 *横須賀で「中央」とは「横須賀中央駅」を指します。京急です。JR横須賀駅と混同なく。 ↓p144より引用未来食堂にあ…

『遭難フリーター』岩淵弘樹

読書記録をつけて見たかった。 読んだ痕跡をブログ記事にすれば、現物を捨てることができると思ったから。 それな。 職ヒエラルキーは以下のように配置できると思う。 無職<フリーター<契約社員<正社員<社長 無職の私がお隣階級のフリーター本を語る。 …